DMM英会話ブログ編集部
(更新)
日本語での日常会話を改めて思い起こすと、私たちは「へぇ~」「そうなんだ~!」「信じられない!」など、実にたくさんの間投詞を無意識に使っています。間投詞を挟むことによって会話のキャッチボールが生き生きとするわけですね。
英語もまったく同じ。ネイティヴ・スピーカーもさまざまな間投詞を使って会話を繋ぎます。
今回は「オフィスの同僚2人」の会話をサンプルに、いろいろな間投詞の使い方を見てみましょう。オフィスのアンディとブリットの2人は親しいとみえて、カジュアルな間投詞がたくさん登場します。
まずは個々の文章の解説を読んで使い方やニュアンスを確認し、次に会話文だけを読み通してみてください。間投詞を添えた会話のリズム、スムーズさがよくわかるかと思います。
Let's get started!(さぁ、始めましょう!)
A:……Hello. Sorry, I'm late.
「……やぁ。遅れてごめん」B:Look, this is the third time you are late to a meeting.
「ちょっと、ミーティングに遅れるのこれで3度目よ」A:Well......, my assistant needed me to finish our report and……
「えーと、アシスタントがレポートを作り終えるのを手伝う必要があって……」B:C'mon! You said the exact same thing before!
「もう! 以前もまったく同じこと言ったじゃない!」
ややフォーマルな挨拶なので、本来なら親しい同僚同士は使いません。しかし、遅刻したアンディはブリットが怒っていることを察し、おそるおそる “Hello” と声を掛けたのです。この場合、通常の “Hello” と異なり、語尾が下がります。
「見て」ではなく、相手の注意を促す際に使われるものです。議論の途中で相手を遮り、反論する際にも使います。
話を切り出す時によく使われます。日本語の「あの/そのぉ」と同じく、多用すると耳障りになるので要注意です。
“come on” の短縮形。ここでは「勘弁してよ!」のニュアンスで使っていますが、誘っているのに相手が渋った時に「さぁ! やろう/行こう」の意味でも使います。
A:Ouch. ……I'm really sorry, I mean really.
「しまった……本当にごめん。まじで」B:Ridiculous! You are wasting my time.
「バカバカしい! 私の時間を無駄にしないで!」A:Hey, it won't happen again.
「ねぇ、もう二度としないから」B:……Fine. Let's talk about our project.
「……いいわ。プロジェクトについて話し合いましょう」
本来は「痛い!」と使われる “Ouch” ですが、急所、弱点を付かれた時に使います。
ブリットは「遅刻、嘘の言い訳、謝罪」を繰り返されることを「バカバカしい」と怒っています。かなり強い表現なので使う相手と状況に要注意です。
ブリットの許しを請うため、この “Hey” も最初の “Hello” と同じく、弱いトーンで使われます。ちなみに、“It won't happen again.” は謝罪の決まり文句です。
「OK」を意味する “Fine” も快諾の時は明るく、この文でのブリットのように渋々の時は押さえたトーンと、イントネーションを使い分けることがポイントです。
A:Phew! By the way I just saw Eric at our boss's office.
「やれやれ……。ところで、さっき、エリックをボスのオフィスで見掛けたよ」B:Really? What is he doing there?
「本当? 何をしていたの?」A: Ah, getting a promotion, maybe?
「えーと。昇進かな、多分?」B:Ugh! It's supposed to be me! I've been working so hard!
「ゲッ! 昇進するのは私のはずなのに! ずっと必死で仕事してきたのに!」
「フュー!」と発音します。額の汗をぬぐうイメージです。
文字どおり、事実かどうか確かめるための応答です。
日本語の「えーと」と同じく、確信がない時や、断言したくない時に使います。
見たくないものを見た、知りたくないことを知ったときに思わず発するネガティヴな間投詞です。カタカナ表記すると「アーグ」になります。
A:I know. But his father and boss went to college together.
「だよね。だけどエリックの父親とボスは大学の同窓なんだ」B:Oh my gosh! Now I'm hopeless.
「なんですって! 絶望だわ」A:Don't say that. You're gonna have another chance.
「そんなこと言うなよ。次のチャンスがあるさ」B:How about you? Don't you feel it's unfair?
「あなたはどうなの? 不公平だと思わないの?」
相手に同意する時に使います。直訳すると「オレ、知ってるよ」となりますが訳知り顔をするためではなく、「あなたの言っていることは理解しますよ、そうですよね」といったニュアンスです。
“Oh my God.” の言い換え。Godの名をみだりに口にしてはいけないというマナーからきています。
悲観的な相手の言葉を打ち消し、なぐさめる時に使います。
英語の会話では頻繁に相手の気持ちや動向を聞き返します。そのときによく用いられるのが “How about you” です。
A:Nah, I'm cool.
「別に、ボクは気にならないよ」B:Good for you.
「そりゃよかったわね」A:Okie dokie. Let's start the meeting.
「オーケー。ミーティングを始めよう」B:Alright!
「オーケー!」
“No” のカジュアルな言い換えです。絶対的な強いノーではなく、「別にぃ」くらいの意味合いです。
ブリットはやや皮肉的に使っていますが、相手に良いことがあった時、素直に「よかったわね!」の意味でも使います。
“OK” のユーモラスな言い換えです。アンディはちょっとトーンダウンした会話を終らせ、雰囲気を切り替えるために使っています。「オーキ・ドーキー」と発音します。
“all right” の短縮形で、「分かった」「OK」の意味です。
以下の会話分を読み通し、次に間投詞(赤い部分)を抜いて読んでみてください。
間投詞がなくとも会話は成り立ちますが、間投詞を入れるだけで、リズムのよい会話になります。
間投詞は、会話のたいせつな潤滑剤です。
数も多いですが、少しずつ覚え、実際に使ってタイミングやニュアンスを体感してみてください。2度目はきっとナチュラルに使いこなせますよ。
それでは次回をお楽しみに。
See you around!(またお会いしましょう!)